「若返ろう!」とサプリを飲むのがおじさん臭い

2200年ほど前の中国に、秦の始皇帝と呼ばれる人がいました。「政」という名前があるにもかかわらず、なぜか「秦の始皇帝」と役職名で呼ばれています。歴史上初めて、アンチエイジングに取り組み、永遠の命を得ようと必死にもがいた人です。人を遣って、不老不死の薬を探させましたが、49才で亡くなっています。中国の皇帝の仕組みを作った偉大な人物ですが、「不死」という実現不可能なものを追い求めた滑稽な人物としても描かれます。

熟年のおやじが、アンチエイジングに必死になるのは決して悪いことではありませんが、少なくともそれを見た若者には、「カッコ悪いこと」として映るということを知っておきましょう。

サプリメントが売れるのは、オジサンおばさんがもがいているから

アンチエイジング系のサプリメントが飛ぶように売れているらしく、衛星放送では、一日中サプリメントの宣伝が流れています。膝が痛くなくなる、とか体重を減らせるというのはまだしも、「若返る」というのは効果のほどがあやしいのですが、それでも大人気。「本当は70才なのに50才にしか見えない!」というおばあさんが登場して、「この薬を飲めば20才も若返ることができる」かのごとく宣伝をしています。

こうしたサプリメントに男性が飛びつくのはとてもカッコ悪いことです。「健康に長生きしたい」と考えること自体はいいことなのですが、「若返りたい」と思うことが「痛い」のです。そのために、月に何万円も使う人もいますが、無駄な出費です。効果のほどがあやしいものに大金を投ずるのは、「裸の王様」と同じです。それに気が付かないのは、恥ずべきことでしょう。

「若返りたい」ともがく気持ちは、秦の始皇帝が不老不死の薬を求めたのと同じことです。今の自分に満足してないことの裏返しとも言えるでしょう。年齢なりに成長した自分が存在しているという強い確信があれば、「若返り」に躍起になることなどないはずです。秦の始皇帝同様に、早死にすることになりかねません。始皇帝よりも300年ほど前の孔子は、72才まで生きました。「若返り」をあせるより悠然としていた方が長生きできるのではないでしょうか。

何のための若返りか?

年齢や見た目ににコンプレックスがあるからこそ、若返り・アンチエイジングにはまってしまうのでしょうけれど、どうして「若く見られる」必要があるのでしょうか? 若くないとモテないと考えているのだとすれば、まったくの勘違いです。いまは若者がモテない時代です。見た目の年齢などあまり関係ありません。

人間として何を持っているのかが大切な時代ですので、自分の持っているものに自信をもてれば女性には好かれます。むしろ、焦って若返りの努力をしているのを知られたら引かれてしまうかも知れません。

若く見られたいからとアンチエイジングに取り組み、サプリメントに大金を投ずるのはあまりカッコいいこととは言えません。むしろ、自分の年齢と経験に自信をもって、胸を張っていた方が女性からはモテるもの。カッコよく生きるためには、もがくのをやめましょう。